Fender Custom Shop Custom Deluxe Stratocaster レビュー

当面の愛機として購入した、Fender CSのCustom Deluxe Stratocasterです。

購入経緯は前の記事を是非ご一読ください。

やっぱり黒メイプルのストラトを買ってしまった話 - tamaguitar’s diary

 

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黒メイプルドンピシャが見つからなかったのですが、フィギュアドメイプルが透けるEbony Transカラー。ネックのトラ目も美しい。カッコいい。

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Custom Deluxeシリーズは、Custom Classicシリーズの後継、Postmodernシリーズの前身に位置するラインナップのようです。

仕様は以下のとおり。

Body

Hand selected OKUME with Access heel and AAA Flame Maple top

Finish

Urethane

Neck

AAA Flame Maple with a MID-60s Oval "C" Back shape

Fretboard

Maple 9.5" Radius

Frets

22 - Medium Jumbo

Hardware

Chrome with Pearl button tuners

Bridge

Custom Classic Synchronized Tremolo

Pickups

Custom Shop FAT’50s

Wiring

Modern Strat

Controls

Volume/Tone/Tone, 5-way switch

Color

Ebony Trans

Weight

3.563kg

Case

Original Hard Case

 

ボディ材は"Hand selected OKUME"と聞き慣れない素材。現行のPostmodernシリーズやshurなどで使われるようになってきた材のようです。マホガニーの一種で淡赤褐色の材とのこと。マホガニーのような暖かめの音色、塗り潰し前提で利用される、ということでしょうか。
ずっとアルダーのギターを弾いてきましたが、ボディ材に起因する音色の違いは私にはわかりませんでした。コンテンポラリーなギターならではの個性を狙っているので、この辺りの設定は特に気になりません。人によってはこだわりたいポイントかもしれません。
 
回路に"Modern Strat"とありますが、ブリッジにトーンが効く仕様です。
 
ネックは"MID-60s Oval "C""。普通の60'sのビンストと変わらない。Custom ClassicがSoft-Vでしたが、シェイクハンドスタイルでは馴染めず。Vじゃなければ問題ないです。

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ピックアップは"Custom Shop FAT’50s"。どの年代をストラトらしいとするかはさまざまですが、明らかに50'sの音ではない音がします。もっともビンテージのストラトの中には極太サウンドの個体もあると聞きますが、ブラウニーのイメージをイナタイ音とするならば、決してアレ系ではない。

低音が特徴的です。巻弦の芯を残したゴツゴツした音が拾えます。太さも付いてきます。

高音はかなり出ます。が、レンジ感を損なわない程度の味付けで、指引きだとフラットから、強く弾いた時のギラギラまでコントロールできるレベル。テキサススペシャルとかよりも控えめな感じ。

ミッドレンジは抜けてる感じがします。低音の音色にも特徴が出てると思いますが、ドンシャリ?ストローサウンド?ってやつに近いです。フロント、ミックスはジョンメイヤー?SRV的なサウンドメイクができます。

個性?だと思いますが、フロント・ミドルピックアップの3弦の主張が1、2弦に比べて強い。ポールピースがクラシックスタイルのスタガードになっているのに起因しているようです。50年代の3弦は巻弦だったと聞きますが、当時のポールピースのバランスなのでしょうか。

必然的にピックアップの傾斜でバランスを取ろうとすると、6弦側下げ目、1弦側上げ目のセッティングになります。

ブリッジは、キャラがフロント・ミドルとかなり違います。巻弦、スチール弦のキャラがはっきりする程度にハイきつ目。太め。トーンでアレンジすることで様々なシチュエーションに対応できる懐の広さ。ウーマントーンも余裕でいけます。

ノイズ、ばっちり乗ります。ハイファイな録音環境には向かないかもしれません。

ダイアグラム探してきましたので、お探しの方はどうぞ。

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デザインもやはりドンシャリ系のようですね。

ジョンメイヤーのストラトに付いてるbigdipperもドンシャリで有名ですが、もっと極端?なんでしょうか。

 

同じシリーズらしき動画を見つけました。アンプの設定の違いはあるかもしれませんが、私の環境で聴いているのにまあまあ近いサウンドキャラクターだと思います。

 

ペグがホワイトパールでオシャレでしたが、Fenderのロッキングチューナーに交換してしまいました。ペグボタンだけ交換しようと思っていたのですが、サイズが違うようで断念。オシャレよりも利便性をとってしまいました。
 
購入時、ネックはストレートでしたが2020年末の寒波、乾燥には耐えられなかったようで、あえなく順反り。。゚(゚´Д`゚)゚。
こればっかりはトラ目ネックの宿命ですね…。加湿器焚きまくっても、木造家屋の寒暖差はどうにもなりません。24時間エアコンかけるわけにもいかず…。解決法知っている方いたらご教示ください。
 
早く春が来てネックが安定しないかなーと思いながら、久しぶりの愛機を弾いています。