Lari Basirio "NOT ALONE"

最近コピーした曲の紹介。


Youtubeのオススメに上がってきたので何気なく再生してみたら、見たことのない女性ギタリストと…ネイザンイースト!?が出演しててびっくり。

最近在宅ワークのお供にForplayのLive音源をかけていたからその繋がりでオススメにでてきたのかな?Youtubeのオススメの仕組みが知りたい。

ベースのネイザンイーストに目が止まりましたがドラムはヴィニー・カリウタじゃないですか。超豪華なリズム隊ですね。

この女性ギタリスト、ラリ・バシリオというブラジル人ギタリストらしい。

LARI BASILIO - Website

"NOT ALONE"ではsuhrのストラトを弾いていますが、トーンが素晴らしい!

速攻コピーに取りかかりました。楽譜がないので耳コピでがんばりました。

音作りですが、ミドルハイ寄りの目が細かいクランチ+暖かいディレイですね。他のインタビュー動画では以下のセッティングでしたが、本編ではJHS Morning gloryはハイゲイン・チャンネルのようです。

f:id:tamaguitar:20210203235313j:image

NIG Musicのペダルは日本で見かけたことありませんが、流行るかもしれませんね。
私の環境では揺れものとディレイをテープエコーに置き換えることでいい感じになりました。(Timmyはオフです。)

f:id:tamaguitar:20210204000419j:image

ストラトのコピー曲をお探しの方は是非チャレンジしてみてください!

 

 

 

 

 

【Studio Daydream】KCM-OD silver rev8.1 レビュー

ジョンメイヤーごっこをする時に必須のケンタウロス。本家は当然持っていないのでケンタウロス系ペダルとしてボード入りするペダルです。今回はKCM-ODのインプレッションをレビューしたいと思います。

最近では、THE EFFECTOR BOOKのvol.50企画「みんなで決める最強のオーヴァードライブ」でトップ10入りしましたね。すでに「隠れた」名器などという感じではなく、名器として広く認知されているようです。

Studio Daydreamさんは、個人制作でハイクオリティなこだわりのエフェクターを制作するブランドで有名ですね。

https://www.studiodaydream.net/shop/

私はメルカリの直販アカウントから入手しましたが、最近ではAmazonでも販売しているようです。

KCM-ODは何度かバージョンアップしているようです。私が所有しているのはrev8.1とのこと。

f:id:tamaguitar:20210104215531j:image

SilverとGoldの二種類ありますが、パーツの厳選、バイパスモードなどのコントロール追加で差別化をしているようです。Goldの方が高価ですが、Silverもこだわりのつくりであることに変わりありません。私は本家klonの赤い筐体がペダルボードに馴染まなそうだったことから、ボードになじみそうなSilverの見た目で購入を決めました。

私のSilver rev8.1はケンタ同様バッファードバイパス設計ですが、トゥルーバイパスへの切替はできません。他の方のレビューで、Silverでも筐体内スイッチでバッファー・トゥルーバイパスの切替ができると紹介されることがありますが、バージョンによるようです。Goldは筐体側面にこれらスイッチがありますね。トゥルーバイパス派の方はご注意下さい。

サウンドですが、あいにく本家の音を知らないのであくまでもKCM-ODのインプレッションとして読んでいただけると幸いです。

コントロールはシンプルに左からGain・Treble・Volumeの配置。

Gainは7時で0。VolumeはGain0の時、12時で原音と同じ。かなり大きな音も出せるのでブースターとしても十分なキャパです。

Gain7時・Treble12時・Volume12時でペダルをオンすると、クリーンの原音に煌びやかな倍音がまとわりついてきます。一気にゴージャスになる感じがしますね。

私がペダルを入手すると、小学生の娘がどんな効果なのか知りたがって聴きに来るのですが、このペダルをはじめて聴いた時に「音をダブらせるんだね」と言っていて、なるほどと思いました。おそらくですが、クリーンの原音にGainを付加した音をミックスするタイプのペダルなのでしょうか。ミックスした音同士の微妙な出音のズレが極微細な揺れによるコーラス効果を生んでいるように感じられます。煌びやかに聴こえる理由の一助になっているのではないでしょうか。

このクリーンブーストの状態からGainを上げていくと、9時-12時の間くらいでは原音そのままに付加された音の方が徐々に太くなり、12時以降は付加された音の方がクランチ気味に歪みながらミックスが次第に無くなる感じがします。歪みといっても、いわゆるざらつきが出る感じではなく、太さが飽和していく方向の歪み方をします。クランチをペダル単体で作ろうとする場合は、あれ?となるかもしれません。

Gainの量が増すにつれ、アタック時のコンプ感が増すのも特徴です。

あと、ノイズが全くというほどありません。この辺りはStudio Daydreamさんの技でしょう。

サウンドやコントロールの印象からくるこのペダルのキャラクターは「太さ・倍音をコントロールするエフェクター」というイメージですね。決してオーバードライブに属するペダルではないような…。あえてオーバードライブを絡めて言うなら、「オーバードライブをリッチにさせる味付けペダル」みたいな感じです。想像ですがStudio Daydreamさんの味付けもこの辺りの性格を強調した設定に振っているのではないでしょうか?踏んだ際のゴージャス感の増し方がはっきりしているのでそう思いました。

使い方としてはアンプをクランチにして、このペダルでプッシュすることで歪みに太さ・煌びやかさを足す使い方が多いと思います。私の場合、アンプをクリーンにして歪みをペダルで作ることが多いので、クリーンの味付けとして常時かけっぱなしで使っています。

設定は先ほどのクリーンブースト状態からGainを10時まで上げて太さ・コンプを付加、その分Volumeを下げ目にして10時。弱いピッキングにも煌びやかさを増したいので、Trebleをちょっと上げて2 時。クリーンで使用する方でこのセッティングの方は多いのではないでしょうか。歪みは前段・後段いずれかにTS系を置いて、ソロ時にオンするといい感じの音作りができます。

このクリーンでのセッティングはジョンメイヤーごっこで使用するイメージで、シングルコイル前提です。ハムバッカーだと太さが飽和しがちなので、やはりGainを下げてクランチをプッシュする使い方になると思われます。

ここまでKCM-ODのレビューと私の使い方について紹介してきましたが、この個体はとにかくノイズが少なくハイファイな音がするので、今時のサウンド作りに大変活躍します。筐体にプリントされたStudio Daydreamの渋いロゴも雰囲気がよく、気に入っていますよ。

バージョン違いによる仕様の違いやGoldのサウンドも気になるところですが、機会があれば入手してレビューしてみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 



 

Fender Custom Shop Custom Deluxe Stratocaster レビュー

当面の愛機として購入した、Fender CSのCustom Deluxe Stratocasterです。

購入経緯は前の記事を是非ご一読ください。

やっぱり黒メイプルのストラトを買ってしまった話 - tamaguitar’s diary

 

f:id:tamaguitar:20210101111402j:plain

黒メイプルドンピシャが見つからなかったのですが、フィギュアドメイプルが透けるEbony Transカラー。ネックのトラ目も美しい。カッコいい。

f:id:tamaguitar:20210101111605j:plain

f:id:tamaguitar:20210101111739j:plain

Custom Deluxeシリーズは、Custom Classicシリーズの後継、Postmodernシリーズの前身に位置するラインナップのようです。

仕様は以下のとおり。

Body

Hand selected OKUME with Access heel and AAA Flame Maple top

Finish

Urethane

Neck

AAA Flame Maple with a MID-60s Oval "C" Back shape

Fretboard

Maple 9.5" Radius

Frets

22 - Medium Jumbo

Hardware

Chrome with Pearl button tuners

Bridge

Custom Classic Synchronized Tremolo

Pickups

Custom Shop FAT’50s

Wiring

Modern Strat

Controls

Volume/Tone/Tone, 5-way switch

Color

Ebony Trans

Weight

3.563kg

Case

Original Hard Case

 

ボディ材は"Hand selected OKUME"と聞き慣れない素材。現行のPostmodernシリーズやshurなどで使われるようになってきた材のようです。マホガニーの一種で淡赤褐色の材とのこと。マホガニーのような暖かめの音色、塗り潰し前提で利用される、ということでしょうか。
ずっとアルダーのギターを弾いてきましたが、ボディ材に起因する音色の違いは私にはわかりませんでした。コンテンポラリーなギターならではの個性を狙っているので、この辺りの設定は特に気になりません。人によってはこだわりたいポイントかもしれません。
 
回路に"Modern Strat"とありますが、ブリッジにトーンが効く仕様です。
 
ネックは"MID-60s Oval "C""。普通の60'sのビンストと変わらない。Custom ClassicがSoft-Vでしたが、シェイクハンドスタイルでは馴染めず。Vじゃなければ問題ないです。

f:id:tamaguitar:20210101114530j:plain

 

ピックアップは"Custom Shop FAT’50s"。どの年代をストラトらしいとするかはさまざまですが、明らかに50'sの音ではない音がします。もっともビンテージのストラトの中には極太サウンドの個体もあると聞きますが、ブラウニーのイメージをイナタイ音とするならば、決してアレ系ではない。

低音が特徴的です。巻弦の芯を残したゴツゴツした音が拾えます。太さも付いてきます。

高音はかなり出ます。が、レンジ感を損なわない程度の味付けで、指引きだとフラットから、強く弾いた時のギラギラまでコントロールできるレベル。テキサススペシャルとかよりも控えめな感じ。

ミッドレンジは抜けてる感じがします。低音の音色にも特徴が出てると思いますが、ドンシャリ?ストローサウンド?ってやつに近いです。フロント、ミックスはジョンメイヤー?SRV的なサウンドメイクができます。

個性?だと思いますが、フロント・ミドルピックアップの3弦の主張が1、2弦に比べて強い。ポールピースがクラシックスタイルのスタガードになっているのに起因しているようです。50年代の3弦は巻弦だったと聞きますが、当時のポールピースのバランスなのでしょうか。

必然的にピックアップの傾斜でバランスを取ろうとすると、6弦側下げ目、1弦側上げ目のセッティングになります。

ブリッジは、キャラがフロント・ミドルとかなり違います。巻弦、スチール弦のキャラがはっきりする程度にハイきつ目。太め。トーンでアレンジすることで様々なシチュエーションに対応できる懐の広さ。ウーマントーンも余裕でいけます。

ノイズ、ばっちり乗ります。ハイファイな録音環境には向かないかもしれません。

ダイアグラム探してきましたので、お探しの方はどうぞ。

f:id:tamaguitar:20210101121201j:plain

デザインもやはりドンシャリ系のようですね。

ジョンメイヤーのストラトに付いてるbigdipperもドンシャリで有名ですが、もっと極端?なんでしょうか。

 

同じシリーズらしき動画を見つけました。アンプの設定の違いはあるかもしれませんが、私の環境で聴いているのにまあまあ近いサウンドキャラクターだと思います。

 

ペグがホワイトパールでオシャレでしたが、Fenderのロッキングチューナーに交換してしまいました。ペグボタンだけ交換しようと思っていたのですが、サイズが違うようで断念。オシャレよりも利便性をとってしまいました。
 
購入時、ネックはストレートでしたが2020年末の寒波、乾燥には耐えられなかったようで、あえなく順反り。。゚(゚´Д`゚)゚。
こればっかりはトラ目ネックの宿命ですね…。加湿器焚きまくっても、木造家屋の寒暖差はどうにもなりません。24時間エアコンかけるわけにもいかず…。解決法知っている方いたらご教示ください。
 
早く春が来てネックが安定しないかなーと思いながら、久しぶりの愛機を弾いています。
 
 
 
 

やっぱり黒メイプルのストラトを買ってしまった話

最近Fenderカスタムショップのストラトを買いました、というお話です。

実は、数年前にFenderのカスタムショップのストラトを持っていたのですが、子供が産まれて金策の必要が生じたため、手放したことがありました。

当時は、USAのHighway Oneのストラトが手元にあったので、それを弾いていれば満足できると思っていました。

しかしこのHighway One、じっくり向き合ってわかったことですが、かなりクセが強いギターらしく、どーやって弾いてもストラト「らしい音」が出ない。こちらのレビューと試行錯誤についてはまた別の投稿で詳しく書きたいと思います。

それからというもの、何かが違う(全然違う)と思いながらギターを爪弾く日々…。

それから10年ほど経ちました。

子供も大きくなり生活もなんとか安定してきたので、たまには自分にご褒美を…と思い、アラフォー誕生日を口実に相棒と言えるギターを手にするべく、新調を検討していました。

私がストラトに求める条件は、ブラッキーへの憧憬からFenderの黒・メイプル指板・スモールヘッド仕様であることは外せません。それでいて、実用性の高いコンテンポラリーな仕様であること。

ストラトの音を狙って突き詰めると、ビンテージに近い仕様を求めがちなのですが、近年Mateus Asatoのようなプレイヤーのコピーなどするようになったのもあり、現代的なプレイにも対応できるプレイアビリティの高さも求めたいと思うようになりました。

つまりは「イマドキのストラトが欲しい」ということです。

これらの要求を満たす仕様のギターは現在ではアメスタ後継のAmerican Professionalシリーズや、アメデラ後継のAmerican Eliteシリーズなどから出ているようです。

一瞬、好きなプレイヤーであるRichie Kotzenシグネチャーモデルはどうかという思いもよぎりましたが、忘れることにしました。というのも、秋葉原の某楽器屋でそのギターを見つけて試奏していたところ、店主に「歪ませる前提のギターなんて楽器じゃねぇ」と難癖をつけられるてしまい、興醒めしたことがあるのです。店主はアンチDiMarzioかなんかだったのでしょうか?試奏はクリーンで弾いていたのに…なぜあそこまであのモデルを嫌っていたのか今でも謎です。ちなみに、そのあと店主が「あんたはこれを買え」と押し付けてきたのが、カスタムショップのテレキャス。バットの握りのような超絶極太ネックの個体。ジャラーンと鳴らすと、胸にビリビリと振動が伝わるほどのとんでもない胴鳴り。「こりゃすごい」と思いましたが、どうにもネックが太すぎて指運が覚束ず、モノにできそうもなかったので試奏だけで帰ってきました。そもそも、ストラトじゃないし。チャラいイマドキストラトを求めに行った客に、ドヤ顔でテレキャスを押し付けてきた店主の心情は時間がたった今も理解できていません…。

以前所有していたカスタムショップのストラトはCustom Classicシリーズの個体で、それはそれで要求を満たす大満足のギターでした。このシリーズはアメスタと同じような現代的な仕様のギターをベースに、材をグレードアップしてカスタムショップ品質で製造しました、みたいなラインナップだったと記憶しています。

ボディは塗り潰しであるもののセレクトされたアルダーを採用していたり、ネックはフィギュアドメイプル材で美しい虎目がでてたりと、材の良さからくるゴージャス感も所有欲を満たすのに貢献していました。

そこで、同じギターを買い直すのもありかなと思い、ネットサーフィンすること一週間…当該モデルで黒メイプルの状態の良い中古品は残念ながら見つけられませんでした。色違いやローズ指板などは見つけたのですが、何故かどーしても黒メイプルでないと納得できず。

ちなみに、黒メイプルはブラッキーへの憧憬と書きましたが、Claptonの好きな演奏はderek and the dominosのアルバム「愛しのレイラ」です。私が中学の頃、父親が海外出張のお土産で買ってきたのが、紙ジャケ版のCDアルバムでした。それ以来ジャケットを眺めたり、クラプトンの伝記を読みながらひたすら聴きまくる日々。乾いたサウンドの中で主張する太いギターの調べ、そうその音こそが私のストラトに対する原体験であり、それを奏でていたギターは憧れのブラッキー…ではなく、ブラウニー!!

そうです、私の中ではストラトといえばブラウニーです。「愛しのレイラ」のジャケット・アートにも2トーンサンバースト・メイプルのブラウニーが登場します。

f:id:tamaguitar:20201223082310j:plain

そういえば、昨年仕事で渡米した際にブラウニーと運命的な対面をしました。一週間の出張で東海岸から西海岸へと飛び回ったのですが、最終日がシアトルで一日フリーになった為、一人でフラフラと観光して過ごすことにした時の話です。

その日はあいにくの雨。しかも3月の寒い時期だったので、朝方は雨が雪混じりになってしまい外を出歩くにも震えながら歩く始末。ホテルを出たは良いけど、下調べもなく出てしまったので、とにかくどこかに入って暖をとりたい一心で立ち寄ったのが、ホテルの裏にあったポップミュージアムでした。

いかにもな観光スポットに行くのは気が進みませんでした。しかし、このような事情なので仕方ないと思いながらしぶしぶ入場…のつもりが、そこは思いがけず私の青春時代を彩った憧れのアーティスト達の展示物が立ち並ぶ楽しい施設でした。

受付の階段に飾られたジョン・ボーナムのドラムセットを拝んで二階の展示スペースに登ると、目の前によく見たことのあるギターが展示されています。指板やボディの塗装の剥げ方まで見覚えのあるこのギター。よく知っているギターに間違いないのだけど誰のギターだっただろうかと案内に目を落とすと、そこには「BROWNIE」の文字が…!!

f:id:tamaguitar:20201223081625j:plain

思わず声が出ました。

なるほど、たしかにネックの6弦とナットの間にタバコの焼け焦げたあとが。紛れもなく本物のクラプトンのブラウニーのようです。どうやら、クリスティーズのオークションで落札した主は、ここシアトルのポップミュージアムを運営するポール・アレン氏だったようで、氏はマイクロソフト創業者として成功したのちに、成功の原動力となったロック・ポップカルチャーのアイコンへのリスペクトから財団を通じて集めた遺物を自らのミュージアムで展示・保護しているとか。

思いがけない出合いに興奮したのと、当日は平日の昼前ということもあり人がまばらだったので、小一時間ほどブラウニーの前にしゃがみ込んで傷の一つ一つまで具に眺めて過ごしました。

f:id:tamaguitar:20201223081713j:plain

別刊PlayerのThe Guitarなる雑誌で、ブラウニーを詳細な写真と記述で紹介する記事を何度も読んだことがありましたが、やはり写真と現物は全く違いました。いくら見ていても飽きないばかりか、今にもクラプトンが手に取って音を鳴らすのではないかといった臨場感が伝わってきます。

最終的には静止状態の展示物の動画を撮り(何故そうしたのかはわかりませんが)、満足してその場を去ることができました。

というわけで、私の中では紛れもなくストラト=ブラウニーのイメージです。

それでも、私がこれから所望するギターはブラッキーの黒メイプルでなければいけません。

なぜなのか。

ブラッキーはクラプトンがある時期以降長いことメインギターとしたことで有名ですが、その出自が、別々の個体からいいところを寄せ集めたコンポーネント・ギターである、というのが、ギターキッズの憧憬の対象となるに十分すぎる特徴となっていますよね。長く一線で使える道具として本人が必要と思ったものを集めて再構築した結果、クラプトンのキャリアを象徴するギターとなり得たわけです。ビンテージだからとか、スペシャルな仕様だからとか、音が良いからとか、ブラッキーを評する理由が全て後付けになってしまうというカッコよさが、このギターには備わっているのです。

つまりは、ブラッキーに憧れるということは、このギターさえ有れば他は必要ないと思えるほど長く使えるギターに出会いたい!と言う意味と同義です。黒メイプルはそれをギターに投影することで、自戒としたい部分もあるのかもしれません。

ブラウニーへの憧れとブラッキーへの憧れを比較して例えるなら、ブラウニー=「学生時代憧れた高嶺の花の美人」であり、ブラッキー=「お互いをよく知り添い遂げられる奥さん」のようなイメージが適切でしょうか…

ここまで書いてなんですが…よくよく考えてみるとそこまで思ってないかもしれません。黒メイプルはただ単に見た目がカッコいいから、も十分な理由である気がしてきました…

あ!でもやはり2トーンサンバーストはだめです!長く手にしているとブラウニーじゃない、似てないことが気になってしまうのは事実だと思います!ネックの形状、スカンクストライプ、ピックガード・ノブの焼け方…ブラウニーとなにか違うところを見つけてはストレスになりそうです!

取り乱しました。

そんなこんな想いを巡らせながら、漸くストラトを買いました。

f:id:tamaguitar:20201223033415j:plain

販売元の写真がカッコよく撮ってくれていたので載せておきます。(肖像権は私の元にあると思うので転載してもよいかと?)

このギターについてのお話はまた別の記事に書こうと思います。